晩成の馬でスピードの蓋が外れる前の芝調教とか意味ある?
この状態だといくら芝調教などでスピードを鍛えようとしても絶対に上がりません。
簡単に言うと入厩前に馬体解析するとスピードAだったので入厩後に芝調教をいっぱいやったけど2歳のデビュー時に馬体解析したらスピードEから全く上がっていなかったという感じのことです。
このスピードの蓋のせいで晩成や超晩成タイプだとどれだけ調教をしても4歳くらいまではスピードを最大まで上げることは出来ません。
※スピード以外は最大値まで上げることが出来る。
そこでいつも疑問に思っているのがこのスピードに蓋がされている状態で行った芝調教は完全に無駄なのか?
それとも、蓋が外れた時に上乗せされるのか?
気になっていたので調べてみました。
検証結果
スピードAですが超晩成タイプなのでピークがくるのは4歳の夏あたりだと思います。
それまではスピードに蓋がされているので徐々にしか上げることは出来ないようになっています。
なので今回の検証は1歳9月に入厩し1年間はみっちりと芝調教だけを行う。
これだけの調教量があれば普通ならスピードAくらいに上げれると思います。
そして、それ以降は一切調教しないでスピードの蓋が少しづつ外れて行くのを待ちます。
定期的に馬体解析して調教を止めているにも関わらずスピードが上がれば、蓋が外れる前の調教に意味があったと考えることが出来ると思います。
こんな感じでずっと芝・強め×2を続けて行きました。
※1勝するために体重を落とす必要もあったのでたまに芝・一杯も使いました。
とりあえず2歳2月1週での馬体解析
スピードに蓋がされているのでどれだけ芝調教してもまだスピードEから上がりません。このままずっと続けていきます。
1歳の9月から1年間みっちりと芝調教して2歳9月に馬体解析した馬が下の画像です。
いっぱいでの調教もやっていたので気性はBまで上がっていましたがスピードはまだDでした。
もし蓋をされた状態での芝調教の効果が蓋解放後に持ち越されているならこのあと全く調教をしなくても時間が経過すればスピード値は勝手に上がるはず。
ということでここから先は全く調教せずに放置しようと思います。
定期的に馬体解析を行って行きます。
4歳5月に馬体解析
全然上がっていません。
次は4歳の10月に馬体解析しました。
晩成の馬でもこのあたりで能力はピークに近くなるはずです。
全然能力は上がっていませんでした。
念のためにこのあと1回芝調教した後、レースに出走してからもう一度馬体解析してみました。
全く変化なし。
ということで晩成の馬でスピードの蓋が外れる前にしたスピード調教は全部無駄になるみたいですね。
ある程度年齢を重ねるまではスピードは気にせずにスタミナや根性を上げきることだけを意識すれば良さそうです。